2014年3月1日土曜日

“O2O・オムニ・ピッグデータが日本をつぶす!? ①”

Vol.54OOオムニチャネルがマーケットを崩壊させていく


このテーマは冗談ではない。
今年のマーケティング業界で、誰もが注目、企業が傾倒し始めた潮流が、マーケットを委縮させる可能性が高いと考えられます。
それはO2O~オムニチャネルという、販促主体のマーケティング。
そしてビッグデータ・マーケティングオートメーションによる、マーケティングやプロモーションの効率化展開の台頭。
この2つの潮流がマーケット拡大の可能性を縮小させることが懸念されるからです。
それはどういうことなのでしょうか?


【O2O~オムニチャネルの販促強化



どの企業も注目し着手しているO2Oやオムニチャネルは、生活者との接触と集客機会を深め、同時に値引きや利用特典(何かがもらえる)を強化した展開。
つまりは接触・来訪(WEBなど)・集客(web会員化や実店舗集客)そして利用を促進させる、いわゆる集客~販促強化を図った、販促プロモーションです。
どの企業もその促進のため、様々な特典を付与し、来訪・集客そして利用を促進させていきます。
その特典は、何らかの賞品進呈(デジタルアイテム含む)から、今や明確な現金的賞品まで至っています。
O2Oでは、コンビニ・FFなどを中心に数十円の値引きで実店舗誘導が主流で展開しています。
このようにどんどん集客利用の為の販促が強化され、数十円安い販促や、入会利用すれば必ずもらえるデジタルアイテムなどが満映すると、生活者は特典をもらえることが当たり前の消費感覚を促進させる。
これは、デフレ時代の安売り展開に似ています。生活者は値引きが当たり前の商戦に慣れ、商品の購入基準を安売りで評価選択していました。
そしてO2Oやオムニチャネルでは、値引特典・無料進呈の情報に触れすぎるため、特典がないと川に居という、特典つきを商品購入の評価にしかねません。
特に消費税増税のなかでは、安売り×特典付きしか、商品を購入しなくなる、後ろ向きのマーケットに追い込まれていく可能性が高いのです。
かつて販促は、べた付け・プレミアムキャンペーンなど、値引きなどの直接特典ではなく、何らかの話題性や抽選で当たるかもという期待感を持った展開が、人々を魅了する展開を行っていました。
しかし今進められているのは、直接的値引き、全員プレゼントなど、何らの期待感もなく、とにかく来訪・利用してくださいという、期待感のない販促プロモーションが中心になっています。
さらに下衆な展開なのは、現金を数千円上げるという販促の台頭です。
その現金的賞品(商品券)I至っては、何らかの条件が伴えば、全員進呈にまで至っています。
アンケートに答えれば(個人情報提供)/営業商談を一度うければ(保険その他)
この展開に至っては、現金的賞品で、とにかく顧客候補を獲得する、販促をかけるアドレスや個人情報を集めるという、販促プロモーションとしては下衆な展開です。
いつからマーケティングは、プロモーションは、プレミアムキャンペーンなど、人々の気もたを高揚させるプロモーションから、とにかく利用させるという、即物的な展開になったのでしょう。
これでは本来商品魅力で購入させる、生活者の購買力を育てられず、デフレ期と同じ委縮したマーケットを企業全体で創っていくのではないでしょうか?
皆さんはどう思いますか?