2014年1月11日土曜日

“2014年のマーケティング 『市場が動くチャンス』” 中編


Vol.5ピッグデータ/OO・オムニチャネル/インバウンドでは乗り切れない


今年のマーケティングをどうとらえるか。
今回は今はやりのマーケット戦略??では、市場をつかめないをお送りします。


中篇流行りの戦略は、戦術にすぎない 何を購入価値・動機にするか、その戦略が必須!!

昨年マーケティング業界を賑わした3つの戦略。それぞれが時代を捉えたこれからの戦略と謳っていますが、実はこの3つには大きな問題があります。
それはどれもが手法・戦術にすぎないこと。
 安価・クーポンなど、購入動機が値引き関連のものが強かったり、単なる施策手法だったり、あるいは分析の手法に過ぎなかったりです。
それは

■ピッグデータマーケティング


 消費者~生活者の購買データ、アクセスデータ、つぶやきデータを分析する、大量データ分析の新たな戦術です。
 ⇒これは何をどう分析し、どの様な戦略を組み立てるか、いわゆるマーケティングセンス、マーケティングスキルという戦略構築のノノウハウが欠けています。
その戦略を組み立てられる、スキルの高いマーケッターが居ないと、多額の費用をかけて、予測される当たり前のニーズに関する裏付けデータを、多額の費用で構築した。
そんな結末になりかねません。
前にも云いましたが、経営指標や、特定の社会政策には効果的ですが、一般商材のマーケ他ティング戦略には、これだけでは戦略は作り出せません。
ましてやデータサイエンティストという、スキルを上げたたリサーチャーに、そこまでのマーケティングスキルはないものと判断できます。
あくまで高度な分析手法です

OO/オムニチャネル


いわゆるリアル店舗とネット上のプロモーションを組合せ、実店舗またはECなどへの集客と、クーポンなどによる安売り購入を促進する展開です。
これは集客・販促手法です。
そこに何を謳って、どの様な購入動機で買わせるか、そこが最も大事です。
ただ、 OOオムニチャネルを利用する消費者は、あくまでクーポンなどの特典を期待して利用しています。
従って商品価値×高くても買うという、付加価値型にはそぐわない客層です。
ことし消費が動き、市場が変化するとき、安売り・お得を基軸とした販売は、デブレ時代に舞い戻り、安くないと買わない、お得でないと買わない客層を増やすだけです。
買い控え時期は良いとしても、付加価値で売るべき消費が戻ってくる時期にはそぐいません。
またこの展開は流通向けで、メーカーにもそぐいません。
したがってこの展開では、新たな市場獲得は難しいでしょう


■インバウンドマーケティング


ネット上に、買いたい~興味がある、調べてみようという、消費者側の意識を掴み、消費者が欲しい情報を多角的にネット上で情報発信し、掴んでいくそんな手法です。
手法・考え方としては正しく、広告などPUSHではなく、消費者側が興味を持って音図けるPULL加田のコミュニケーションとしては、現代に合った手法です。
ただ問題は商品のどのような価値・情報を構築し、消費者に興味を抱かせるか?
つまりマーケティングストーリーの根幹を先に作る必要があります。
それなくしては、ただの考え方・手法に過ぎません
以上のように、3つの新たな展開は、あくまで手法・ツールに過ぎません
それをどう考えて、マーケティングを進めるか、根幹となる戦略構築が最も重要なことです。

明日はさらに一歩進めて、どの様な戦略を構築すべきかを提言していきます。

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