Stage-1マーケティング動向からの視点
Vol.45-IT・NETは大事なのか?それとも主導なのか?
今年のマーケティング、その話題の主流はやはり、IT・NET関連のマーケティング手法が中心であった。
それらから、来年の動向を探っていきたいと思います。
①2013年に登場・台頭したマーケティング戦略???
今年業界で話題になっていた、マーケティング戦略と言われるものは・・・
○ピッグデータマーケティング
○020マーケティング
○インバウンドマーケティング
またこれらと関連する、コンテンツマーケティング/パーソナライゼーション/エクスペリエンスジャーニーマップ/マーケティングオートメーション/カスタマージャーニーマップ/オムニチャネル・・・・
戦略と呼ばれたほとんどが、ITの技術とNET中心の顧客化・集客誘導という手法のオンパレードであった。
今年のマーケティング業界で、市場をリードする戦略キーワードをあまり聞けなかった。
どれもがアベノミクスへの期待感から、消費拡大のチャンスと勘違いし、企業のさらなるIT投資と、「自動化」×「IT・NET」による、マーケティングの効率を目指したものに見えていました。
SNSをはじめとするつぶやきが、消費者をリードする代表のような錯覚で判断され、何処をクリックして閲覧したかだけが、消費者をリードするもの。
そんな判断で、効率的顧客化がすすめられています。
②2014年のマーケティングはどうなる?????
来年とりあえずどうなるのかを考えると、この「自動化」×「IT・NET」はそのまま業界の中心となり、マーケティングオートメーションが、その主流をなしていくでしょう。
それは消費税導入で、消費力が下がると予測される2014年は、ますます顧客の取り込みが重視され、この「自動化」×「IT・NET」が加速されるものと考えます。
しかしよく考えてみましょう。
今年登場した戦略と呼ばれたものは、そのほとんどがツール・手法という戦術にすぎませんでした。
つまり市場をリードし、新たな満足を与えるビジョンもなければ、市場開拓と人気を博した、大ヒットの商品も、あまり記憶にありません。
「自動化」×「IT・NET」という戦術中心の展開は、企業のIT投資を誘発させ、それによりマーケティング業界とIT企業が売上拡大を狙っている、そんなイメージが強いと感じています。
確かにビッグデータも、020も、インバウンドも、マーケティングオートメーションも有益な手法であるとお身います。
しかしそこには、顧客化を進める基準や、どう分析し何を提案するのか?? こういった戦略ビジョンや、提案型戦略が見受けられるのだろうか。
今年はアベノミクス効果は低下し、実質の所得増の有無?と消費税アップで市場の変化は避けられないと考えます。
そのなかで求められるのは、自社商品に強い関心を持たせ、購入価値を見出させる、そんな提案型戦略の重要性が、実は求められるのではないでしょうか?
明日またこの続きを書きます。
皆さんも考えましょう?