2013年12月29日日曜日

“プランニングについて、考えてみる⑦ KJ法には、一定の能力(スキル)が必要”

Stage-1マーケティング動向からの視点


Vol.4-アイデア作りでKJ法はどうなのだろうか



今日はアイデアの創り方に関連して、KJ法について考えてみます。
皆さん当然知ってますよね。やった事ありますよね。でも万能ではありません。

KJ法とは、いったい何でしょう

KJ法(-ほう)は、文化人類学者の川喜田二郎(東京工業大学名誉教授)がデータをまとめるために考案された手法で、KJは考案者のイニシャルの名称がついています。
データをカードに記述し、カードをグループごとにまとめて、図解し、論文等にまとめてゆく。共同での作業にもよく用いられ、「創造性開発」(または創造的問題解決)に効果があるとされています。
そのKJ法は4ステップからなります。
1-カードの作成1つのデータを1枚のカードに要約して記述する。(※1枚に1つのデータだけ。複数書き込まない。)
2-グループ編成数多くのカードの中から似通ったものをいくつかのグループにまとめ、それぞれのグループに見出しをつける。
3-図解化(KJA型)
4-叙述化(KJB型)   様々な用途に合わせて色々なサイズのカードが用意されています。
マーケティングやプロモーションの発想の時、この方法をとることがあります。
現場でのお皆やり方は
A-カードに事由に発送したアイデア、ターゲット、問題点、解決策、目標などを記述
B-それを分類して、関連付けたものをグルーピング
C-そのグループ毎に全員で、更なるアイデアや整理の為のワードを加える
D-全体を整理して、目標を実現するためのアイデアの方向性や実践方法を検討。
大体こんな感じですが大きな問題があります。


KJ法を実施するには、一定のスキルが必要。

グループでKJ法を行うには、大きな問題があります。
○それはそもそもカードに記載するアイデア、問題点、解決策、ターゲットの設定など、カードを記載するだけるスキルがあるか
○またそのカードを分類、グルーピングしたり、そこから新たな方向性を見出したりなど、一定の企画スキルがあるのか。
この2つは大きな問題です。
よくKJ法型のブレストに参加しましたが、多くがこの問題があり、企画発想すべきスキルがなく、歯抜き状態で実施するケースがあります。
あるいはそのことに気づかず、不完全なままで発想した内容をまとめてしまい、KJ法の特性を活かせないケースが多いのです。
KJ法は有効な手法です。自分の頭の整理として、一人でやるにはいいでしょう。(ただこれも訓練が必要ですが)
グループで展開するには、一定のスキルが全員にないと、歯抜けの会議を続け、返って問題を見向けられずに納得してしまう、そんな大きな問題になりかねません。
グループの場合、回帰をすればするほど、歯抜けに気付かず、同時に全員で納得貸してしまったため、手がつけられない、大きな誤解になる場合もあります。
KJ法は万能ではありません。あくまで考え方の整理にすぎません。そこにはスキルが必要です

皆さんはどう思いますか?

0 件のコメント: