2013年12月19日木曜日

“プランニングについて、考えてみる① オリエン、ブリーフィングを疑おう?”

Stage-1マーケティング動向からの視点

Vol.34-オリエン、ブリーフィングを素直に聞くのは危険です

先日マーケティングとプロモーション領域のことを整理して書きました。
その関連で不定期で、マーケティングやプロモーションの立案・書き方もそして取り組み方など、プランニングについて考えてみます。
それぞれの企業の中で、あるいはクライアント受注がたの中で、マーケティング・プロモーションに携わっている方に提案していきたいと思います。
今回は・・・


■オリエンテーションを疑え!

①そもそもオリエンテーション、ブリーフィングって何?


マーケティングやプロモーションにおいて、企業では上司や関連部署から、クライアント受注では代理店やメーカーからオリエンテーションやブリーフィングが行われます。
これは今回この様な課題や議題、目標があって、こういう企画を立案してほしい・・・
よくそう云われますが、そもそもオリエンテーションって何でしょう?
オリエンテーションは本来商品や事業に関して、達成したい目標(売上をいくら上げる、会員数を増やす、来店頻度を上げる・・・・)があって、これを実現するマーケティングあるいはプロモーションプランを考えてほしい。大体がこんな感じのことを言われます。
ただよく聞かないと、この目標設定が漠然としていて、プラン作成後に、これを加えて欲しい、売上拡大で会員は増えないまか、客単価はどうなる、キャンペーン施策だとそれで商品売れるの・・・・
など、後から様々目標要求をされることが多いのです。
まずは第一に気をつけるべきは、具体的な課題、目標設定を明記してもらうこと。
オリエンする人が不明瞭だと立案時や立案後に内容でもめる結果を招きかねません。

②オリエン内容を疑えオリエンテーションする人は分かっているの?


次にオリエンテーション時に気をつけるのは、オリエンテーション内容を疑えということです。
そもそもプロモーションでもマーケティングでも、その事自体をオリエンテーションする人がわかっているのでしょうか?
プロモーションでできること、マーケティングで実行されることの理解も浅かったり、そもそもオリエンテーションの目標設定や、実行範囲=企画範囲の想定ができなかったり、勝手に制限することがあります。
これはオリエンする人がマーケッターやプランナーではないことが多く、そのことからオリエンションを正確にできない、つまり漠然とした内容や、勝手な思い込みをされることが多いことです。
まずオリエンテーションの内容をきちんと聞き、何を目標設定=課題としているのか、その範囲はどこまでのことを考えるのか・・・
このことを確認したうえで、そもそもオリエンされた内容が、その商品・事業において有効なのかを考えるべきです。
例えば売上を上げるとしても、オリエンでは客単価を上げる施策をオリエンされることがあります。しかし商品の性格や購入頻度、自社のシェアなどを考えたとき、同じ売上を上げる結果を求めるために、客単価よりも、会員数の倍増を狙う、そんなマーケティングやプロモーションも考えられます。
またその内容の理解は、企画書できちんと説明しないと、オリエンテーターに理解されないことも多いため、オリエン時に言っても理解が難しいことも多いのです。
まずオリエンテーションの基本の目標を確認し、オリエンテーションされた内容の理解と、目的達成のために、オリエンテーションそのものを疑う、そんな柔軟性が必要です。

皆さんはどう思います?

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