2013年11月15日金曜日

“ユーザーエクスペリエンスってなんだ?“

Stage-1マーケティング動向からの視点


Vol.1j-“機能・効果から、経験満足価値への転換? 

商品開発やサービス開発などて、顧客への満足を獲得するため、よく付加価値の開発が謳われます。
それは商品・サービスの持つ機能や効果で価値を感じさせるだけでなく、購入動機や利用時において、満足や強い欲求を見いだせる要素と捉えられています。
例えば前に書いた感性マーケティングもその一例でしょう。
しかし最近耳慣れないワードとして、ユーザーエクスペリエンスなる言葉が登場しています。
このユーザーエクスペリエンス価値とは、商品にかかわるあらゆる場面を通してお客様(ユーザー)を満足させる、感動させる体験・経験(エクスペリエンス)を提供するという価値を指します。
何かわかったようで、わからないユーザーエクスペリアンスとは何でしょう。
またこれを極めるため、マッピングという手法で開発を進めます。
○エクスペリエンスジャーニーマップ(またはカスタマージャーニーマップ)は、顧客がサービスを利用する際、そのプロセスの様々な段階での顧客のニーズそれを満たすための必要なインタラクション、そのインタラクションを受けた際の顧客の感情の状態を、サービス利用時の流れに沿って視覚的に表現するモデル化ツール。

要するに商品と顧客・消費者との接点を情報波及段階から、購入・利用・継続利用時などのそれぞれの段階で満足を得られるように、様々な付帯価値を提供していくものです。
家電や住宅・自動車なんか云えば、最初の情報入手段階から、購入基準・商品価値、購入時の価値、利用開始、継続利用、アフターサービス、そして買い替えまでの段階で、顧客へ満足を与える要素を商品そのものの機能・効能から、利用サービスに至るまでをロードマップ化。
そのロードマップで付帯価値を機能・効能以外にも提供していくものです。

感性マーケティングにも接点があり、付加価値開発あるいは、シミュレーションプランニングにも近いモノです。
つまり商品購入までの、消費者と企業の関係がだけでなく、使い続けるところまで、具体的にどのような満足を提供するか、マッピングという手法で整理して開発するモノ。
各場面でどのような付帯価値を演出するかはそれぞれ。デザイン的価値もあれば、使いやすさもあれば、機能的価値もあれば、サービスの充実度てあったりなどです。
特に高額商品には有益なものです。
また低価格商品でも、情報の提供により、商品を知るところから、その商品価値の実感や、買い方までの段階ではこの手法は活用できるでしょう。
かつて筆者も、この名称がなき頃、GMS・スーパーの2つの動線(動線と導線)を開発するとき、商品のMD・陳列と、販促品のフロアなどの展開で、個々のコーナーの役割と、提供する情報と、購入提案へのしかたなどをロードマップ的に整理したことがあります。
WEBの発達もともないWEB上の誘導から、商品購入・支払・配送・受け取り、利用・アフターサービスまでの整理を、このようなマッピングで展開していると聞きます。
言葉はともかく、商品事業のプロセスを整理し、個々の段階で満足感を与えることは重要でしょう。

皆さんはどう思いますか?

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