2013年11月12日火曜日

 感性マーケティングってなんだ? 

Stage-1マーケティング動向からの視点


Vol.1g-“付加価値をどう戦略に加えるか? 

これも商品開発などに携わっている人は耳にする、感性マーケティング。
品質・機能知言った価値以外のもの。
感性は商品の機能や品質以外の、人間の感覚や好き嫌い、感情に影響を及ぼすモノということ
よく付加価値をつけた商品開発をする。と言われることが多い。
その付加価値を創造していくマーケティングと言われている。
ただここで問題なのはこの付加価値=感性という提議と、その具体像である
ここで感性を辞書で調べてみると
○人間は、理性、悟性あるいは知性とともに、感覚あるいは感情をもつ。このうち、後者の側面を一括して特徴づけ、指示する用語が感性である
○外界からの刺激を受け止める感覚的能力。カント哲学では、理性・悟性から区別され、外界から触発されるものを受け止めて悟性に認識の材料を与える能力
悟性=物事を判断・理解する思考力。知性
辞書でも分かりにくいものだが、感覚や環状に作用することは間違いない。
しかしだからといってよく言う付加価値がすべて感性という事でもないだろう。

マーケティングにおいてはこの感性は厄介である。
中心となるターゲットゾーンを意識し、そのターゲットにあったデザインを行うとしよう。
しかしそれは、そのデザイナー担当者のセンスに左右され、必ずしもターゲットオンしたデザインにならない場合もある。
またターゲットゾーンをボリュームゾーンと捉えると、そのデザインはコモデティ化・均一化し、大衆受けを狙ったがために、感性的には良くもなく、悪くもないものになってしまう。
ただしゆるキャラくまモンのように、感性が適合した成功例もある。
またアップルのiMacの成功もこの感性マーケティングであろう。


感性マーケティングをどう捉えるべきなのか?

これはデザインや商品開発に新たな価値を加えるだけではない。
商品の価格や売り方、サービスなどにもこの感性マーケティングは作用する。
いい例がブランドである、高級ブランドになればなるほど、個店・限定した空間、限定した売り方をする。
これは商品の売り方において、商品独自の価値を創造し、それが顧客の感性に響いていることである。

こういった売り方やサービスに、感性マーケティングを反映させることも可能ではないかと考えられる。
商品開発だけでもなく、売り方やサービスに、この戦略を加えることは、一つの方法ではある。
ただしその内容を生み出す時に、果たしてこれが付加価値としての技量をもった内容かは、考えねばならない。

この戦略はまた機会があれば考えてみたい。

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