2013年11月19日火曜日

“デジタル時代の4P⇒新4?“

Stage-1マーケティング動向からの視点


Vol.1l-“デジタルはマーケティングを混乱させるのか、増幅させるのか? 



①定番4Pと新定番4Pとは

マーケティングにおいては定番である4P
エドモンド・ジェローム・マッカーシー(E.Jerome McCarthy)が提唱した「4P」は、
Product(製品)」「Price(価格)」「Promotion(プロモーション)」「Place(流通)」のこと
しかしデジタル時代ではその情報をステージに、
People(人)」「Purpose(目的)」「Process(プロセス)」「Platform(プラットフォーム」という新たな戦略提議がなされている。
これは上記の定番4Pを否定するのではなく、上記に加え、ネットソリューション上で、商品の情報を波及していくステージを描いている。つまりは定番に加えられた戦略である。
だれしも、現在の市場では、SNSをはじめとするネット上での情報プロモーション、情報マーケティングが重要であると考える。
したがって、この新4Pの重要性は理解できる。
に定番4Pは、4つのマトリックスで表わす一体型の考えなのに対し、新4Pは、情報と人の関係をプロセスで理解する新しい考え方だ。

②4Pの意図するモノ、意味するモノとは


しかし落とし穴がある。IT関連の方は、得てしてIT・ネット・SNS上で全てのビジネスが成立すると考えがちであること。
つまり定番4Pの意義・意図・役割を軽視し、新4Pだけでビジネスソリューションやマーケティングを考えていることが多い。
しかし定番の意図や意義には、その商品の価値づくり、価格設定の意図と意味、消費者との接点をリアルで持つプロモーション、さらに流通政策と売り場づくりと売り方など、商品を市場で効果的に販売し、その支持者・購入顧客を創り出す役割が大きい。
デジタル時代は定番が生み出す、そのソリューションを背景に、より商品と消費者を近づけ、興味喚起を行い、消費者を集める情報ステージを提供すること。
つまりは、商品をより購入するための情報提案装置、情報による興味喚起のソリューションである。
③基本骨子としていの4P
実はこの定番4Pや新定番4Pは、マーケティング戦略の基本骨子である。
その他のインバウンドマーケティング、ランチェスター戦略、ビッグデータマーケティングに反映される、基本的骨子=考え方である。
マーケティングで悩むとき、この定番4P新定番4Pに立ち戻り、改めて戦略の練り直しをすることが最善策の一つと言えよう。

皆さんはどう思いますか

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