2013年11月10日日曜日

 パーソナライゼーションとは? 

Stage-1マーケティング動向からの視点

Vol.1e-“マーケティングの分析と戦略? 

今回も最近のマーケティングニュースに登場したキーワード “パーソナライゼーション
パーソナライゼーションとは顧客のさまざまな情報(顧客のWeb閲覧行動、購買行動、問い合わせ内容など)を基に、顧客に最適な情報を提供するという戦略、あるいはそのための技術
一見するとビッグデータ・インバウンドマーケティングにもつながるキーワードで、その考え自体は重要な要素であろう。
しかし疑問が浮かぶのは、マーケティングにおいて顧客の消費行動などだけが、戦略の中心になるかというものである。
つまり現状のニーズを分解し、行為った消費行動・情報収集行動で全てを言い当ててしまうと、現状の改善にはつながるが、新たなWantsを生み出すのは、この消費行動にとらわれすぎるのではないかと。
分析の密度と広さがあれば、新たなWantsをも出だせるが、出てきたデータだけを分析し、販売行動の最適化・最善かを図る、限られた戦略にならないだろうか。

考慮すべきは、基礎分析力に想像力を加えた、創造型分析、戦略型分析が行えるかどうかである。


マーケティングでは、様々な戦略・戦術が提唱され、新たな言葉、英語表現のキーワードが登場する。
すぐに飛びつく人、新しいワードだから使う人、そんなマーケッターは様々だが、本質を見極めないと、絵空事になったり、立案時の課題解決にならなかったりする。
このパーソナライゼーションもそうではないか?
顧客・消費者の情報収集行動・購買行動。問い合わせで分析できるのは、単純分析では、その顧客の商品の好み・傾向であろう。
これは多品種のECなどでは、お勧め商品を提示したり、クーポンを発行したり、サービスを提供したりなど、顧客ごとの購入機会拡大=売上改善にはつながる
しかし一般メーカーだとどうだろう
限られたサービスしかない企業だとどうだろう。
あっちこっち探すだけのWEB閲覧はなく、購入頻度も機会も限られている
そんな企業にパーソナライゼーションの展開は有益なのか?
あるいは有益にするにはどうしたらいいのか?
マーケティングにおいて消費行動の分析は重要です。
しかしながらどう分析すべき? その分析により何をもたらすのか?
分析を行うには戦略が伴う、いわば戦略型分析が重要なのではないだろうか?

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