Stage-1マーケティング動向からの視点
Vol.1h-“ソーシャル時代の消費情報行動? ”
マーケティングにおいては、様々な言葉が登場しては消える。
Web2.0からソーシャルマーケティング、コンテンツマーケティングとインバウンドマーケティング
消費者の消費行動に至るプロセスも、様々に変容してきた。
特にソーシャル時代といわれる今は、マスメディア・リアルフィールドではなく、ネット上の消費行動・情報行動が購入活動の新たなプロセスを生んでいる。
その代表がAIDMAとAISIS。
AIDMAは古くから言われている消費プロセス行動
A:Attention
(注意)⇒I:Interest(関心)⇒D:Desire(欲求)⇒M:Memory(記憶)A⇒:Action(行動)
という商品の認知から、購入までのプロセス。
しかしソーシャル時代の今は、AISISに変容したと言われている
A:Attention
(注意)⇒I:Interest(関心)⇒S:Search(検索)⇒A:Action(行動)⇒S:Share
(共有)
2つの違いは、商品に関心を持った時点で、より詳しく情報を探し、購入後はSNSなどで仲間と共有するということ。
確かに情報を検索してより詳しく知ろうとする行動は多いが、共有行動は必ずしも皆が行っているわけでもなく、全ての商品というわけはない。
筆者は情報検索には同意だが、その後の行動でいくつかの疑問がある。
一つはAIDMAに見られた欲求=購入ニーズも見え隠れしていること。この欲求という状態は、商品に対する購入意識が強いことを示し、マーケティングでは重要なこと。
これが強ければ、購入数は多く、また継続購入利用の欲求も高まる。
消費サイクルが短い商品では、この欲求を深く・広く作り出す事も大事な目標である。
さらに共有というプロセス
Facebookやツイッター・SNSなどで、仲間に公表し共有することを示しているが、果たしてこの共有行為がどう行われているかであるである。
単に商品情報をシェアしただけでは、仲間たちの反応も低いし、コメント付きならやや興味も高まる。
そういった共有のしかたにも吹けなければならない。
さらに全ての商品が必ず対象になるわけではない。
趣味嗜好やはっきりしたライフスタイルを示す商品なら、この共有行為はあるだろう。
しかし日常品など、わざわざ共有する必要を感じないが、定番で使っている商品もある。
また人に言いたくない、自分だけが知っていたい商品もあるだろう。
ソーシャル時代だからAISISと、断言するのは危険である
AIDMAとAISIS双方を意識し、対象となる商品の性格やジャンルによって、戦略を練るべきだろう。
さらに言えばネット上とリアルの消費環境を考えた戦略も重要。
新しい言葉だけで踊らされず、商品やモノの本質を見極めることが重要と感がえます。
皆さんはどう思いますか?
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